涼風

列車に揺られて はるか旅の空
夏の終わりの 風の祭りの季節

隣り合わせた 色の白い女の子
大きな荷物を網棚に どうにかのせて

どこまで行くんですか
無邪気に笑い
とりとめのないこと 話し続ける

あぁ、とてもかわいい人に
いいことありますように
あぁ、また何処かで
会えるだろうか

降り立った駅の 古びた待合室
交わす言葉も耳に なつかしく響く

日差しはやわらかで
稲穂を渡る
夢は千年 変わることなく

ひさしぶりに会った
友はやけに親切で
あぁ、なぜか少し 決まりが悪い
決まりが悪い