黄金のレールが
暮れる日に向かって伸びてゆく
ありふれた 町中を
ほんの束の間 輝いて
列車はいつもと
変わらずに時を刻む
何も言わずに 次の目的地
目指して
どんなに精一杯 やったとしても
振り返るとき
やり残した思いは残るから
窓を開け 前を向こう
風強いホームに
別々の時刻表 持って立つ
なつかしい人は
海の見える街に住む
過ぎてゆく 列車を
もう何本 見送ったろう
窓に映る自分の背の荷物
気付くこともなく
どんなに精一杯 やったとしても
振り返るとき
やり残した思いは残るから
窓を開け 前を向こう
列車は今日もまた
変わらずに時を刻む
今度 落ち着いたら
潮の匂いする街に行こう
海の見える街に行こう
黄金のレールの先
君の住む街に行こう